
Town & Countryは、
1971年、海を愛しサーフィンをこよなく愛するCraig Sugiharaが、夢を追ってカスタムサーフボードをシェイプする小さなお店をハワイに開いたことから始まった。そのお店は、島の南岸と西岸のちょうど真ん中のパールハーバーに位置していたことからTown & Countryと名づけられた。当時、Town & Countryは、サーフカルチャーを多分に取り入れたオリジナルのボードがオーダーできる唯一の店だった。そして、ライン上をサーフする精神的苦悩を表した陰陽のロゴは、70年代のサーフカルチャーのトレードマークともなっていたのだった。

当時のノースショアは、
遊びだったサーフィンがスポーツとして捉えられるようになる、ちょうど転換期を迎えていた。若者たちはみな熱心に波を求め、スキルを磨くことに集中し、70年代半ばにASPツアーがスタートした。そして本格化するコンペティションからは多くのプロが巣立っていった。ハワイのサーフシーンは、まさにこのときから始まったのである。
サーフボードに対する要求も増えていく。
シェイパーとして腕を上げていったCraig Sugiharaは、友人たちのリクエストに応えることに力を注ぎ、その評判は口コミでビーチに広まった。サーファーたちはTown & Countryの存在を無視するわけにはいかなくなってきた。ノースに向かうその途中でパールハーバーをチェックする、それが定番のコースとなったのだ。

そして21世紀のサーファーは、
今もあの頃と同じルートを巡っている。巨大なビルのジャングルと化したホノルルを脱出し、対向車線の渋滞を横目で見ながら、ハイウェイを北へ向かう。次第に視界から民家が消え、左右の景色は変わり、巻き上がる砂煙が増していく。潮の匂いが混じるころ、目前に太平洋が現れる。パイナップル畑の真ん中を貫くカメハメハ・ハイウェイは緩やかに勾配し、最後のカーブを過ぎると次第に集中力が高まっていく。これから対面する波について考え、期待する。こうしてルーティンなサーフトリップはクライマックスに突入するのだ。
取り巻く環境は変わっても、
水平線から押し寄せる波は変わらない。そして海の上ではいつも平等だ。昔も今も変わらずに、きっとこのまま永遠に。きっとEndless Waveを追いかけて、ハイウェイを走ることだろう。波の限り、永遠に。


